「ビリーバーズ」の舞台は、2人()の男と()1人の女が生活()する孤島。男の1人は「オペレーター」、女は「副議()長」、もう1人の男は「議長」と呼ばれ、そろいのTシャツを着ている。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は「孤島()のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送り、「安住の地」へと旅立つ日に思いを馳せていた。メールで送られてくる「朝の瞑想」「昨晩()見た夢の報告」「テレパシーの実験」といった指令を実行し、時折届くわずか()な食料でギリギリの生()活を送る3人。それらすべ()てが、性()欲や過度な食欲、物欲とい()った俗世の汚れを浄化し「安住の地」へ()出発するための修行なのだ。だが飢えとの()闘い、突如現れ()た侵入者、ほんのわずかなほ()ころびによって、3人の本能()と欲望は徐々に暴かれてい()く。
……